現在開催中の『京都グラフィー国際写真フェスティバル 2014』。
京都市内を1つの大きな美術館に見立て
町のあちらこちらのギャラリーで同時多発的に色んな写真展が開かれています。
この手の催しでは、1970年から続くフランスの『アルル国際写真フェスティバル』が有名ですね。
アルルと京都・・・豊かな文化的・芸術的資産に恵まれた街だけに開催が許された
とても贅沢な写真フェスティバルです。
第1回目だった去年の今頃はちょうどイギリスへ行っていたため
第2回目の今年が私の京都グラフィ―初観賞。
先日、開催地の1つ
龍谷大学大宮学舎を訪ねました。
まずは重要文化財に指定されている学舎の美しさに息を呑みました!
学舎の雰囲気に溶け込んだ学生さん。
ギャラリーのエントランス。
やはりデパートの特設会場で観賞するのとは気分が違います(あ、もちろんデパートで良い写真展が開催されるのも大歓迎ですが)。
パリ、マレ地区の「美しく古き邸宅」を利用したピカソ美術館や、ヨーロッパ写真美術館で過ごした
至福の時間を思い出します。
龍谷大学大宮学舎で開催されているのはNYで活躍した女流写真家リリアン・バスマンの作品展。
去年、銀座のシャネル・ネクサスホールで開催されていたとき観たくてしかたがなかったので
京都への巡回は嬉しい限り!
リリアン・バスマンの写真についての私の印象は
スタイリッシュでセクシーな「モノクロのマリー・ローランサン」。
たおやかでミステリアスな作風は
同じ女性としても憧れます。
ギャラリーではプリント作品(※オリジナルプリントはNYのギャラリーにあり、展示されているのは特別なインクジェット出力プリント)のほか
彼女の仕事ぶりを示す雑誌、コンタクトプリント、インタビュー、
そして、ギャラリー奥の小部屋では
サラ・ムーンが監督した短編のドキュメンタリーフィルム(お洒落!)が観られます。
時代の変化と共に、ファッション写真業界から一旦身を引いたバスマンが、後年カムバックして
フォトショップの技術などを新たに習得しながら94歳で亡くなる直前まで創作を続けたというストーリー_
「処分したはずの過去の写真を見つけて、再び恋に落ちたような気分になりました。」という、彼女の言葉_
感動しているうちに、気がつけば2時間以上過ごしていました。
京都グラフィ―の各会場ではギャラリーマップが配布されています。
地図を片手にレアでディープな京都めぐり_週末とゴールデンウィークは
「そうだ、京都グラフィ―へ行こう。」
はいかがでしょう?
私もナカナカ時間がとれませんが
せめてあと1日くらいはギャラリーめぐりしたいな~
あ、どの会場もきっと素敵なので(※もちろん展示作品は撮影禁止ですが)
カメラをお忘れなく(^_-)
☆京都グラフィ―の詳細はコチラ⇒OPEN
☆カタログ(PDF)もこちらからダウンロードできます⇒OPEN