その1. めざせ☆二刀流のエース

<はじめに>

近ごろ、セミナーや写真講座など公の場、あるいは仲間内で
機材に関する話題や質問が多くなってきたので
少しづつ、私のアイディアをブログにまとめていくことにしました。
「自分にとって最高の機材とは?」
という問いは
フォトグラファーにとって永遠のテーマです。
その答えも、時代の流れや自分のスタイルの変化に応じて刻々と変化していくことでしょう…
その変化も含め、記事に残しておくことは意味があると思います。

カメラが趣味の人、
同業のフォトグラファー、
カメラメーカー各位、
少しでも皆さんの参考になれば幸いです^^

では、さっそく。。。

<私はミラーレス機とDSLRの二刀流>

私のウェディング撮影用の機材は、FUJIFILMのX-Tシリーズ(ミラーレス一眼レフ)と、NIKONのDシリーズ(光学式ファインダー付き一眼レフ=DSLR)です。

当然、最初はNIKONだけで仕事していたわけですが、、、

<ミラーレス機を使いはじめた理由>

私は、2007年(あら、今年でちょうど10年目♡)から
京都リビングカルチャー倶楽部で写真講座の講師を務めています。

最初、生徒さんのカメラはコンパクトカメラまたは「ミラーあり」一眼レフ(DSLR)のどちらかでした。

この世にミラーレス機が誕生したのが2008年のことなので、当然ですね。

それが、2010年を過ぎた頃からミラーレス機…もっといえば、OLYMPUSのPENを持参する生徒さんが急速に増えはじめました。

しばらくは「ふ~ん、そんなカメラが登場したのね~」と、他人事のように思っていたのですが。。。

講座を続けるうちに、気づきはじめたのです。

ミラーレス機とDSLRは、単にカメラの大きさやメカニズムが違うだけではなく、
「カメラ」の概念…開発のコンセプトやフィロソフィーが違うということに。

具体的には、搭載されている機能の有無、操作ボタン(ダイヤル)の設計、オート機能のチューニング…そういったものの「根本思想」が、ミラーレス機とDSLRは「似て非なるもの」なのです。

教室で、生徒さんの様々なミラーレス機を見ている限り(私の感覚ではありますが)、
・ミラーレス機の「標準露出」は、DSLRの標準露出の「プラス2/3~1」くらいに設定されている
・ミラーレス機の色彩設定のデフォルトは、DSLRの「鮮やか」モードくらいに設定されている
・ミラーレス機のオート露出は、(中間絞りではなく)「絞り開放」を優先するように設計されている
という傾向があるようです(DSLRの初級モデルのチューニングを更に極端化した感じ)。

この傾向は、ミラーレス機が当初から明確に女性をターゲットにして開発され
カメラ任せで(実際以上に)「明るい」「きれい」「カワイイ(ふるふわ)」写真が撮れるようにという意図で設計されているためと思われます。
つまりミラーレス機は、カメラが長年背負ってきた「リアリズムの追求」というテーゼから生まれながらに解き放たれた、まさに「現代っ子カメラ」といえるのかもしれません。

そうとは知らず、ミラーレス機のユーザーに向けて、従来のセオリーどおり「子供や食べ物を撮るときはプラス補正に…」なんて教えていたら、時に、とんでもない露出オーバーを招いてしまいます。
これはあくまでも一例にすぎず、とにかく、ミラーレスにはミラーレスの、DSLRにはDSLRのセオリーがあり、それを無視して「十把一絡げ」に生徒さんを指導することには無理があると感じるようになりました。

私は写真講座もウェディング撮影の片手間ではなく、自分の主要な仕事だと考えているので、これからの写真講師は、ミラーレス機をよく知ること、そして、ミラーレス機ユーザーと同じ立場(気持ち)になって教えることが必要だと考えました。

そして2013年、生まれて初めて買ったミラーレス機が、FUJIFILMのX-E1です。

<FUJIFILMを選んだ理由>

当時、圧倒的に人気だったPENではなく、X-E1を選んだ理由。

それは、、、

ずばり、見た目です(≧▽≦)

カッコイイというだけでなく、
デザインやダイヤル操作が、昔から愛用していたペンタックスやコンタックスのフィルムカメラにそっくりで、ひと目で使いやすそう…「使ってみたい!」と感じました。

実際、クラシックカメラと同じく、カメラのスイッチを入れる前に、アナログでレンズのリングとカメラのダイヤルをカリカリ回して、数値を目視しながら露出を決定できるのは、この上なく便利です(※見た目が「クラシックカメラ風」デザインのカメラでも実際にはこのようなアナログ操作ができない/しづらいデジカメが多いですから)。

また、親交のあったイギリスのウェディングフォトグラファー達が
X100やX-Proを愛用していたことも、FUJIFILMに興味を持つ大きなきっかけになりました。

Kevin Mullins with X100S

 

☆Kevin Mulinsについては、こちらのインタビュー記事もご覧ください ⇒ OPEN

David Morphew with X-Pro1

 

ちなみに私は、今でもX-Eシリーズ(シルバー/純正レザーケース付き)のカッコよさは、Xカメラの中でもピカイチだと思っています。

Me & My X-E

 

そして、期待以上に写りも最高で、ウェディング撮影にも使いたくなりました。

が、

残念ながら、X-Eは諸々の点でウェディング撮影には適しませんでした。。。

そこへ2014年、新たに登場したのがX-T1です。

 

X-Eや、X-proに比べて無骨な見た目ですが…
いえ、その無骨さゆえ、
このカメラはウェディング撮影用のカメラとして申し分ありません(具体的なことは、追々…)。

現在は、
2016年に発売された、デュアルSDカードスロット付きのX-T2をメイン機にしています。

 

<それでもNIKONをやめない理由>

Xカメラを使いはじめた頃から、イギリス人が主宰するプロのXカメラ愛好家の「秘密結社」(笑)に引き入れられ、毎日のようにSNS上で写真を見せ合い、情報交換するようになりました(Xカメラユーザーになったことで国内外の素晴らしい人々との交流が広がったことは本当に幸せです!)。

そのコミュニティでは、日々

「今日、DSLRを全て売り払いました♪」とか

「私は100%FUJIで仕事しています☆」とかいう

Xカメラへの「忠誠の誓い」が立てられ、
誓った者は勇者と称えられる一方、
ミラーレスとDSLRの併用者はモグリ…とまではいかずとも
「優柔不断」「野暮」のレッテルが否めません(誰も声にだして責めたりはしませんが^^;)。

しかし、私は敢えて宣言しましょう。

ミラーレス機とDSLRの二刀流こそが、正しい道だと。

理由の1つは、先に述べたとおり、これからの時代の写真講師は両方を使いこなす必要があると思われるため。
【備考】
2017年現在、私の写真講座における生徒さんの使用機材の割合は
DSLR5:ミラーレス機3:コンパクトカメラ2くらい。
最近の傾向としては、DSLRを使う女性、ミラーレス機を使う男性も増え、カメラのジェンダーレス化が進んでいます。

もう1つの理由は、

・日本のスタンダードな結婚式を
・1人で
・素早く
・漏れなく(イメージショットから型撮りまで)
撮影するためには、二刀流が最適だと思うからです。

逆にいえば
・イギリスなど日本以外の結婚式や、結婚式当日以外のロケフォト、ポートレイト撮影の場合
・セカンドシューターが居る場合
・時間(タイムテーブル)に追われず
・自分が撮りたいものだけ撮れば良い場合
であれば、ミラーレス機だけで撮影します。

私の中で、双方の関係は
・FUJIFILM X…華やかで繊細なスーパースター
・NIKON D…タフで有能なボディガード
なのです(BGMは ♪I will always love you♪ )。

そして、日本の結婚式のようなハードかつシビアな現場で
スーパースターがのびのびとパフォーマンスを発揮するためには
頼りになるボディガードの支えが欠かせません、、、

つづく(^。^)/