その2.ミラーレス機の導入で手にした新たなチャンス

<はじめに>

こんにちは。

シリーズ、9ヶ月ぶり(^◇^;)の更新です。

前回の「女性ウェディングフォトグラファーのカメラ愛」(初回)では
私がなぜミラーレス機(中でもFUJIFILMのXカメラ)を使うようになったのか?
というお話をしました。
2014年、2月に発売されたばかりのX-T1を購入し
徐々にウェディングの撮影に導入しはじめ_

そして、私にとって運命の2015年が訪れます。

では、ここからまた、お話をはじめましょう♪

<ウェディングフォトと旅にはコンパクトなカメラが似合う>

ミラーレス機をプライベートだけでなく
ウェディングフォトの撮影にも導入しようと思った理由は、
写りや操作性の良さもさることながら
やはり、なんといっても「コンパクトさ」が大きな魅力でした。

ウェディングフォト撮影の特徴

●メイクシーンから挙式・披露宴(二次会)まで、5時間以上は連続して撮影する
●風景、小物、人物…ポートレイト、ツーショット、集合写真、ポーズ写真、ドキュメンタリー写真etc…と、撮影内容が多岐にわたる
●カメラは2台以上、レンズは広角・標準・望遠(マクロ)など数本を常に持ち歩きながら撮影する
●撮影だけでなく、式の進行を計算して機敏に動いたり、合間に良いツーショットの撮影場所を探したり、撮影の前にポージングをつけたり婚礼衣装が美しく写るように整えたり、集合写真の仕切りを行なったりする
●常に新郎新婦や参列者を気づかい、挙式や披露宴(会場)の迷惑になったり、雰囲気を壊したりしないよう、ウェディングに相応しいマナーを守りながら撮影する

と、いうように

とってもハッピーで

とってもハードな撮影なのです。

いつウェディングフォトグラファーとして体力の限界が訪れるか…という不安が、歳と共に大きくなるのは否めません。

「実際に体力の限界を感じ始めてからでは遅い」

そんな思いが、早々にコンパクトなミラーレス機を仕事に導入する引き金になったことは事実です。

また、私はフリーのウェディングフォトグラファーなので
撮影のたびに毎回違う場所へ出張撮影します。

特に最近、インスタグラムが普及してからは、地域ではなく、写真の好みにこだわってフォトグラファーを検索するお客さまが増えた結果、
ありがたいことに東京など遠方のお客さまからの撮影依頼が増えました。

そして年に一度は、縁のあるイギリスまで旅をして撮影しています。

には、機材に加え、パソコン、衣類などの日用品、そして複数の充電器などの備品を携行しなくてはなりません。
特に海外旅行は、大きくて重い機材を持ち運ぶだけでも疲れるし、買物を持って帰る荷物のゆとりもなく、、、

その点、ミラーレス機だと機材の重量は従来の半分

これなら、今度いつイギリスでの撮影依頼がきても大丈夫♪
と、思った矢先

本当に舞い込んだのです。

イギリスでウェディングを撮影する、新たなチャンスが。

<Xカメラと「ハレの日のロンドン」>

きっかけは、素敵なお客さまからの撮影依頼でした。

憧れのロンドンで、型にハマらない、自分達らしいウェディングフォトを残したい」

そんなお客さまのご希望により、私にとっても念願の
ロンドンでの(ウェディング)ロケーション撮影=ロンドン・フォトセッション
このとき、はじめて実現したのでした。

おふたりの旅に寄り添いながら
街に溶け込むように、さりげなく撮影する_
そんな撮影スタイルに、ミラーレス機は、まさにピッタリでした。

また、ロケフォトでは全ての荷物を抱えてロケ地を転々と移動する必要があり
特に海外では撮影の注意に加え、交通や治安など、様々な安全にも注意しながら撮影する必要があります。
その点でも、身動きのとりやすいコンパクトな機材は大変助かります。

 

2015年のイギリス撮影旅行に携行した機材の全て。上段:左からX-E2、X-T1 & NISSIN i40、X100T。下段:左からXF55-200mmf/3.5-4.8、XF56mmf/1,2、XF35mmf/1.4、XF10-24mmf/4。

 

さらに、2015年のイギリス滞在では、さまざまな縁と、奇跡が重なり_

☆日本のお客さまのフォト・ウェディング @ロンドン中心地&マナーハウス・ホテル

だけでなく、

☆インド系イギリス人カップルのヒンズー教・ウェディング @郊外の田舎町
☆アメリカ人花嫁とイギリス人花婿のパブ・ウェディング @タワー・ブリッジの近く
☆イギリス人カップルのタウンホール・ウェディング @チェルシー地区

と、合計4つの異なるウェディングを撮影する機会に恵まれたのです。

こんなにも国際色豊かなウェディングの撮影を、臨機応変に、身軽にこなせたのも
コンパクトなミラーレス機だったからこそ。

とはいえ…

決して楽な撮影だったわけではありません。

とりわけ、長時間に及び、撮るべき内容が盛り沢山なヒンズー教・ウェディングでは、撮影の終盤でX-T&E用の予備電池5個を全部使い果たし、最後はX100T(※APS-C24mm固定レンズカメラ)だけで撮影を乗り切ったり(※この経験以来、ミラーレス機で結婚式を撮影する際のバッテリー切れ問題が、私の中でトラウマになっています^^;)、
肝心なシーンでピントがナカナカ合わずにイライラしたり…正直、何度か撮影の途中でカメラを投げ出したくなる衝動に駆られたほど(※2015年当時のスペックでの話です。その後、機材はバージョンアップしています)。

でも、

撮影した写真の成果をみると
そんな苦労など、あっさり吹き飛んでしまいます。

すべてXカメラで撮影しました
(X100Tで撮影した写真もけっこうあります^^)

♪スライドショーの最後に、数年前にイギリスでウェディングを撮影した皆さまのファミリーフォトが登場します♪

 

そして、

この時に撮影した写真たちが「ハレの日のロンドン」という写真展になり
2016年に東京の富士フイルムスクエア、
2017年に大阪の富士フイルムサロンで開催され、
多くの方々に写真を観ていただくことができました。→ OPEN

その際、大伸ばしにプリントした写真の美しさにも感激しました。→ OPEN

Xカメラで撮影した画像を紙にプリントした時の美しさについては、いつも仕事でお客様のウェディング写真集をお作りするたびに感じています。
このことは、またいつか、別章を立ててお話しするつもりです。

<まとめ>

このように、2015年は、私にとってエポックメイキングな年となりました。

そして、ミラーレス機のXカメラをウェディングフォトの撮影に導入したこと
このチャンスを私に呼び込んでくれた、
そう思っています。

あるとき、同じくXカメラでウェディングを撮影しているイギリス人のフォトグラファーが、私に言いました。

Xカメラじゃなくても良い写真は撮れる。でも同じ良い写真が撮れるのであれば、スマートで素敵なカメラで撮るほうが、撮影が楽しいじゃないか

と。

名言ですね^^

もちろん、カメラやレンズごとに、それぞれの特色がありますから
「どんな機材で撮っても同じ」という意味ではありません。

でも、写真を撮るのは機材ではなく、あくまでフォトグラファー自身。

そういう意味では、使う機材を変えただけで撮る写真が劇的に変わる…わけではありません。

私の場合も、Xカメラを使うことによって、撮る写真が変わったというより_
私のウェディングフォトグラファー人生が変わった☆

今回は、そんなお話でした(^_-)

次回からは、X-Tの最新機種X-T2の話や愛用レンズの話、JPG撮影の話など、実用的な話も交えながら、ゆっくり更新していけたらと思います。

それでは、また(^0^)/

#女性ウェディングフォトグラファーのカメラ愛