最近、映画を2本観ました。

 

ご存じ、大ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』。

そして、『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』。

この2本の映画にはいくつか共通点があります。

どちらもイギリスが舞台であること。

実在の人物が主人公のサクセス・ストーリーであること。

そして…ラストは、音楽(『ボヘミアン・ラプソディ』はクイーンの『We are the champion』、『ヴィヴィアン・ウエストウッド』はラヴェルの『Bolero』)に包まれ、ボロボロ泣きながら観たことです。

歴史に残るバンドとファッションデザイナーの物語でありながら、どちらも主人公たちを極端に美化することなく等身大で描いているところや、大げさに観客の感動を煽ったりせず、むしろ少し物足りないくらいサラリとスートーリーが展開していくところ、サクセス・ストーリーなのに全編を通じて哀愁が色濃く漂うところ等も…

つまり2本共、とても好みの映画でした#^^#

まぁ映画のほうは観ていただくとして(笑)、ここではヴィヴィアン・ウエストウッドのことを書きたいと思います。

もちろん、ヴィヴィアン・ウエストウッドは前から知っていましたが
私にとっての特別になったのは、2015年のロンドン・フォトセッションがきっかけです。

その時に撮影したおふたりがヴィヴィアンの筋金入りの大ファンで_

しかも、最っっ高によくお似合いだったのです。

元々、撮影中に何度もモデルと間違われるほど絵になるおふたりでしたが_
それにしても、カメラのファインダー越しに感じる、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」の服(物)としての美しさ、そして、身につける人をより引き立てる仕立ての確かさに、まずはフォトグラファーとして惚れました。

実は、(あれだけ何度もイギリスに滞在していながら)私はこの時、生まれて初めておふたりと一緒にヴィヴィアン・ウエストウッドの店の中へ足を踏み入れたのですが_

想像に反して「エレガント」な店内の様子にびっくりしました。

いえ、めちゃくちゃパンクなんですよ。

「パンクはエレガントじゃない」っていう、私の先入観が間違っていたんです。

そう、パンクはエレガントだったんです!

エレガントって何なんでしょう_

①意志の強さ、②意識の高さ、そして③人間味の深さを伴なう美しさのこと。

私は、そう思います。

だから、「ヴィヴィアン・ウェストウッド」は、ヴィヴィアンその人のようにパンクで(過激でハレンチでさえあっても)エレガントだし、
ヴィヴィアンの服が似合うのは誰よりもヴィヴィアン本人なのです。

映画の中のヴィヴィアンは常に自分の服を身に着けているのですが、とにかく似合う!カッコイイ!!
よそ行きのドレス以上に、アトリエで作業している時のチェックのシャツとデニム(時々カーディガン)姿は惚れ惚れするほどで、それを観るためだけでも映画を観る価値あり!です。

日本語の副題「最強のエレガンス」とは、まさに言い得て妙(ちなみに原題は「ウェストウッド:パンクのアイコン、活動家」)。

あぁ…私も
エレガントなウェディングフォトを撮っていきたい。

そして、あのとき

「最強のエレガンス」なおふたりが、「ゼッタイ未知さん、ヴィヴィアンが似合うと思う!」と言ってくださったその言葉と、プレゼントしていただいたWorld’s EndのTシャツを、ずっと心の宝物にしている私です。